3Dプリントが上手く行くかどうかのカギを握るのは「レジンの温度」です。
レジンの温度が適温でないと硬化が上手く行かず失敗。
または「露光時間」を大幅に増やすことになり、印刷物から"精密さ"が失われます。
「レジンの温度」「露光時間」の2つが適切に設定されて、綺麗な印刷になると個人的に思っています。
「レジンの適温」は、種類にもよりますが大体「20~25℃」が多いです。

もし夏場であれば特に意識せずともクリアできる温度ですが、冬場となると20℃を下回っていることはザラに有ります。
そんな面倒な冬場のレジン問題をお手軽に解決できるのが「ELEGOO ミニヒーター」です。
ELEGOO ミニヒーター とは
その名の通り大手3Dプリンターメーカーの「ELEGOO」が販売している小型ヒーターです。

同社の代表的な3Dプリンター(Saturn・Marsシリーズ)には、簡単に接続することができます。
こちらには「温度管理機能」が付いているのでレジンが"熱くなり過ぎないように"適温を保ってくれます。
レジンは「温度が高すぎても良くない」ので、ヒーター側で調節してくれるのは非常にありがたいです。
こちらのミニヒーターは「最大25℃まで」で「適温が30℃~の特殊なレジン」には使いづいので、ご注意ください。
内容物の紹介
商品構成(内容物)を紹介します。
こちらは↓のような茶色い箱に梱包されて届きました。


内容物は
- 本体(ミニヒーター)
- ACアダプタ
- 空気洗浄フィルター×3個
(1個は本体に取り付け済み) - ネジ&レンチ
- 接続用プレート
- 説明書
です。

本体のサイズ感は↓の通りで、かなり小さめです。

取り付け方
取り付けは超簡単ですが、一応取付方法も紹介します。
「ELEGOO Saturn4(Ultraじゃない)」に、今回のミニヒーターを付けます。
①接続プレートを付ける
「接続プレート」を3Dプリンター本体に付けます。
接続プレートを付ける場所は↓のように塞がれているので、まずはそちらを外します。


ネジは「六角レンチ」で外すのですが「ミニヒーター付属の六角レンチ」では小さくて本体側のネジに合いません。
別途用意する必要があります。
3Dプリンター本体に「六角レンチ」が付属していたのかも?
ちょっと覚えてないです。
「本体内側」からネジを外します。


「本体外側」に、接続用プレートを取り付けます。

そして「本体内側」からネジで2か所留めます。
これは「付属の六角レンチ」で締められます。


②本体の取り付け
次は「ミニヒーター」を取り付けます。
ミニヒーターを内側に付けます。

そして「本体外側」からネジで止めます。


最後に接続用プレート越しにアダプタを指して完了です。

使ってみた
セッティングが完了したら実際に使ってみましょう。
今回は12月上旬、「最高気温:10℃」の冬場での使用です。
3Dプリンターを置いてある部屋は
- エアコン無し
- 換気のために窓を開けている
という外気で冷えた「14.8℃の部屋」です。

レジンをタンクに移します。
この時のレジンの温度は「14.4℃」で、ほぼ室温と同じぐらいでした。


ミニヒーターの温度計が指す「3Dプリンター内の温度」は、電源を入れた時点では「11.5℃」です

ここで「ミニヒーター」の電源を入れて蓋を閉じ
- 10分
- 20分
- 30分
の10分刻みで放置していきます。

10分ごとのレジンの温度
- 10分後......約17℃
- 20分後......約18℃
- 30分後......約19℃
稼働後は「3Dプリンターの本体の熱」でレジン温度も上がるので、18℃もあれば印刷開始して良い気もします。
(初期層の露光時間など次第ですが)
ちなみに本体を稼働してから、レジンの温度は「23~24℃」を維持しています。

温度を"上げすぎず"に維持してくれるので、大抵のレジンが実力を発揮できる環境だと思います。
ミニヒーター を使う上でのコツ
「簡単に設置」「多くのレジンにとって適温を維持」ということで、冬場の3Dプリントにおいては非常に頼もしい「ミニヒーター」です。
ただし「レジンを直接温めているわけでは無い」ので、レジンの温度が上がるのがやや遅いと感じました。
そこで「こうすればもっとミニヒーターを上手く使えるかも?」という"コツ"のようなものを残しておくので、良ければ参考にしてみてください。
①あらかじめレジンを温めておく
上でも書きましたが「(筆者の環境では)5分程度で3Dプリンター内の温度が25℃になる」ので最初からレジンを温めておけばすぐに印刷開始できます。
「レジンを温める方法」はいくつかありますが、手軽なのは
- 「タンクに移したレジン」を「エンボスヒーター」や「ヘアアイロン」で温める
- ボトルごと「湯煎」する
あたりでしょうか。


一度稼働さえしてしまえば「ミニヒーター+本体熱」で冬でも25℃周辺を維持できると思います。
②本体を防寒
熱を逃がさない素材の物などで覆っておくのも良さそうです。
今回のテストでは「何もせずとも25℃周辺をキープ」出来ましたが、「もっと寒い時期・環境」では「熱を逃がさない設備」が必要かもしれません。
また熱を逃がさない方がヒーターの稼働率が下がって電気代の節約にもなるでしょう。
まとめ
今回はELEGOOから販売されているミニヒーターの紹介でした。
「レジンの温度」は3Dプリントの成否を左右する重要な要素、しっかりレジンが実力を発揮できる環境を整えてあげたいです。





