
美プラなどのキャラクターモデルには欠かせない「髪の毛パーツ」ですが、その存在の大きさ故に「塗装の手間」もなかなか大きいです。
この記事では「髪の毛の塗装」の際の考え方や「髪の毛が魅力的に見えるために塗装する場所」を紹介していますので、参考にしてみてください。
髪塗装の要素
髪塗装の要素は、大まかに↓のように分割できるのではないでしょうか。
- ベース
- ハイライト(光の当たる部分)
- シャドウ(影となる部分)
髪の毛を塗装する際のコツ
美プラには「髪と顔を接合するパーツ」があることが多いですが、「髪の毛の塗装」の際にそれが使えます。

髪の毛は「一体感」が特に重要で、バラバラになると悪目立ちしやすい部分です。
「ベタ塗り」ならしっかり塗れば最終的に同じ色で統一されるので良いですが「ハイライト」や「シャドウ」を入れる場合なら「バラバラに塗装するとバラバラなハイライトやシャドウ」になります。
なので髪の毛に「ハイライト」や「シャドウ」を入れる時は「不要な接合パーツ」を使って塗りましょう。

①ベース色
その名の通り「髪の毛のベース(本来持っている)色」です。
自分がイメージする髪の色を選べばOKです。
「塗り方」は「ベース色だけで止める」なら「ベタ塗り」で良いでしょう。
「ベタ塗り」なので「基本的なエアブラシ塗装」が出来れば特に問題はありませんが、髪は「入り組んだところ」が多いので、そういった部分にもちゃんと色が塗るように気を付けます。
また、髪の毛の色には「GSIクレオス」さんから販売されている「ラスキウス アウラ」という塗料が使いやすくておススメです。
こちらは「ラスキウスシリーズ」の姉妹ブランドで、「髪の塗装に特化した塗料」です。
②ハイライト
「光が当たりやすい場所」の明度を上げることで、髪に「ハイライト」を作り出して「立体感」を上げます。

↑のように「下地」を白系の塗料で塗り、「髪のベース色」を「ハイライトを入れたい場所」を避けるようにして吹きます。
ただし「ハイライトが真っ白」はおかしいのでこの後に「うっすらベース色を全体に吹き重ねて馴染ませる」と良いと思います。
一番良いのは「ベース色をクリアーで割って上から吹く」ことだと思いますが、もし面倒なら
「ベースに近い色のクリアーカラーを使う」or「薄く希釈したベース色をうっすら吹きかける」
でも大丈夫です。
もし「シャドウ」まで入れる予定なら、全体的に「クリアーカラー」や「薄いベース色」を“吹く前”に先に「シャドウ」を入れましょう。
そして「ハイライトを入れる場所」ですが、一番楽でそれっぽく見えるのは「髪の毛の曲面の上側」、所謂「天使の輪」というやつです。

上の様な「髪の毛の曲面の上向きなところ」で、ぐるりと下地の白を残すように吹きます。
そのほか「髪の毛の上向いている部分」には、ところどころハイライトを残しても良いですね。

③シャドウ
「ハイライト(光)」があれば「シャドウ(影)」もあります。
髪の毛の「影となる部分」に「濃く・暗く」色を付けることで
- 前に出るべき場所(ハイライト部分)
- 引っ込むべき場所(シャドウ部分)
がより強調され立体感が増します。
言ってしまえば「本来影が付く部分に、わざわざ塗っている」ので「ハイライト」同様に不自然なのですが、「1/12スケールの美少女プラモ」だと「サイズが小さい=出来る陰影の大きさ・濃さも小さい」です。
「自然に出来る陰影に任せる」だとどうしても「のっぺり」した印象になりがちなので、「シャドウ(そしてハイライト)」を入れてあげることで「立体感」を出すわけです。
考え方としては↓の記事の「シェーディングの髪の毛版」であり「髪の毛のお化粧」という感じですね。
「シャドウの色」は「ベース色のクリアー割り」か「髪の毛の色と同系統のクリアーカラー」を使うのが無難かと思います。
普通のベース色(ソリッドカラー)だと「色を重ねて色を濃く・暗くする」というのが難しいので、ここでは「クリアー系の塗料」を使いたいですね。
で、エアブラシの方は「小さな髪の毛パーツのさらに小さな部分」を塗るので、出来れば0.2mmがあると良いです。
でも0.3mmでも「ニードルをしっかり絞って調整」すれば大丈夫です。

個人的に「シャドウが入る部分」は「ハイライト」よりも複雑だと思っていて、正直人に教えられるほど自信が無いので「フィギュア」や等を参考にすると良いと思います。
それでも一応「こういう場所にはシャドウができやすい」というのは書いておきますので、適当に参考にしてみてください。
毛先
「毛先」は比較的分かりやすい「シャドウのポイント」です。
毛先に影が付きやすい理由は、髪の毛というのは「真っすぐではなく湾曲しているから」です。
ボールの下側に影が付くのと同じですね。

「曲がっている(曲面)」ということは「下側は光が当たりにくい」ということなので「光源が上にある」という大抵のシチュエーションでは、影が付きます。

↓の画像の様な「髪の毛が下向きになる部分」にシャドウを付けると良いでしょう。

分け目
「髪の毛の分け目」は髪が「くの字」に曲がっていて奥が影になりやすいです。

裏側
髪の毛の裏側は、光が当たらないので当然影の部分となります。

「プラモデル」の場合は↓のように「髪の毛を分割して裏面を塗装できる」と思うので、裏側にもしっかり影を入れると「チラッと髪の裏側が見える位置」では立体感を増してくれます。
でも「わざわざシャドウを入れなくても、裏側はさすがにがっつり影が入る」ので、入れなくても良いかもです。
(筆者は念のためシャドウ入れています)


房同士の溝
髪の毛はいくつもの毛束(房)で構成されていますが、その「房同士の溝」にも影はできやすいです。

ただ「1/12の美プラ」の髪パーツの房の間に影を入れるのは結構難しいので「溝を深く彫っておいて、自然と影を濃くする」というのでも良いかもしれません。
筆者は0.2㎜エアブラシを持ってしてもミスが怖いのでやってません。
いつかやります。多分。
奥まった部分
↓の様な「髪の房同士が重なって奥まった部分」も影になりやすいです。

ハネ毛の下側
「ぴょこん」とハネた髪の下側も、影となる場所でしょう。

ただ「反射光」といって、地面から跳ね返った光が「ハネた毛の下側」に当たって明るくなることもあります。
束ねた髪が重なる部分
「束ねた髪が重なる部分」は、束ねた髪で隠されて影になりやすいです。

ポニーテールなどの裏側
逆に「束ねたり結んだりした髪の裏側」も、頭で隠れて影になりやすいです。


「シャドウ入れ」は、影になりやすい場所なんていくらでもあるので特に難しいですね。
「奥まった部分」とか「何かで隠れる部分」はわざわざシャドウを入れなくても「強い陰影」が自然に出来るので、わざわざシャドウ入れしなくても良いかもしれません。
ただ「毛先」だけは「自然にできる影」任せだと弱い気がするので、シャドウを入れると良いと思います。
まとめ
今回は「髪の毛の塗装」についての記事でした。
参考になっていれば幸いです。
