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【美術解剖学】「腹筋」の知識を身に付けよう

2026年1月15日

人間には様々な「美しさを表す部位」が存在しますが「腹筋」はその最たる部位の1つでは無いでしょうか。

この記事では「腹筋とは何か」 「創作における腹筋の描き方」を書いていますので、よろしければ参考にしてみてください。




お腹の筋肉の事を「腹筋」と呼びますが、実は「腹筋」という名の筋肉はありません。

私たちが言う「腹筋」とは、ずばり「シックスパック」の事で、お腹で6つに割れたブロックを指す場合が多い気がします。

この「腹筋(シックスパック)」「逞しさ」「引き締まった体」「力強さ」の象徴であり「美術解剖学」的にも非常に重要です。

「腹筋」と呼ばれるこの部分は、以下の3つの要素によって構成されます。

  • 腹直筋
  • 白線
  • 腱画

実際「お腹の筋肉」にはもっと他の要素(腹横筋)などが有るのですが、とりあえず「一般的にイメージされる『腹筋』」の場合は上記の3つを押さえておけば良いと思います。

「腹筋」の本体「腹直筋」という上半身に伸びる筋肉であり、「脂肪」が少なければ「凹凸」が良く目立ち「美術解剖学」的にも重要な筋肉です。

腹直筋は「肋骨・胸骨」から付き、「恥骨」まで伸びていて、身長の1/5にもなる非常に大きな筋肉です。

「恥骨」の位置はほぼ「股」の位置と同じ(陰部より少し上)、なので相当下の方まで「腹直筋」は伸びています。

おへそから下はあまり目立たなくなる

「腹直筋」は上で書いた通り「胴体のかなり下の方」に位置するのですが、「おへそから下」になるとあまり目立たなくなります。
「恥骨」の位置はもっと下なのですが......。

同じ「腹直筋」なのに「おへそより上と下」で目立ち方に差があるのですが、これにはちゃんと理由があります。

「腱画」が無い

おへそから下には「腱画(後述)」が基本的に無いです。

「腱画」が無いと

  • 横に筋肉が割れない
  • 「締め付ける腱画」が無いので、腹直筋が盛り上がらない

となり、おへそより上と比べて「平坦」な形状になります。

腹直筋が「弓状線」に入る

「おへそから約5cm下」には「弓状線」という「腹直筋が入るポケット」があります。

「1つ下の筋肉(の腱)」に潜り込むことで、「1層上のおへそより上の腹直筋」よりも目立たなくなるのだと思います。
(この辺りは自分も詳しくないのですが、恐らくそんなところだろう......という感じです)

皮下脂肪の存在

これは「女性の場合」なのですが、おへその下あたりに「皮下脂肪」が蓄積されやすい場所が存在します。

「皮下脂肪」があることで「おへそから下の筋肉」が目立ちづらくなるのですね。

ちなみに↑の画像のように「お腹の下あたり」が「ぽこっ」と膨らんでいるのも、女性らしさが現れます。


ここまで「おへそから下の腹直筋」が目立たない理由を書きましたが、逆に言えば「おへそ(弓状線)から下の腹直筋が目立つ人は、相当身体を鍛えている」となります。

「そこまで鍛えているわけでは無いキャラ」を造形する場合は「おへそ(弓状線)から下の腹直筋は目立たせない」のが無難ですが、このあたりの違いを上手く使い分けて「キャラの個性」を出せます。

腹直筋鞘 について

「腹直筋」は、剥き身で体内に存在するわけではありません。

「腹直筋鞘」という「腹直筋」を包む「腱膜」にがっちり包まれています。

この鞘は

  • 腹横筋
  • 内腹斜筋
  • 外腹斜筋

「腹直筋を挟む3つの筋肉」の腱膜で作られています。

また「腹直筋」は「前葉(身体の前面)」「後葉(身体の後面)」で分けて呼びます。

上で説目した「弓状線」から「後葉」が無くなり、代わりに「前葉」が増えて2層になります。

「前後を腱(鞘)に包まれた弓状線より上」と違って、弓状線より下は腹直筋の強度が落ちています。

腹筋の真ん中に走る線シックスパックの「縦割れ」を担当するのが「白線」です。

これは上で紹介した「腹直筋鞘」が集まることで出来る線であり「本の中央(ノド)部分」を想像してもらえると分かりやすいかと思います。

この「白線」は鍛えられている人ほど「深く・広く・クッキリ」と表れます。

白線の表れ方

  • 【鍛えている人】
    • 深い・広い線
  • 【普通の人】
    • うっすら
  • 【太っている人】
    • 表れない

「白線」も「腹直筋」の位置同様「胸骨」の下から始まります。

また「おへそから下」は「腹直筋」同様目立たなくなります。

シックスパックの「横割れ」を担当するのが「腱画」です。

「腹直筋」の横に走る「腱」「腱画」なのですが、これは「腹直筋を強固にするため」に存在します。

「腹直筋」というのはとても「広く」「長い」筋肉です。

「広く」「長い」ということは、それだけ「力が分散しやすい」ということでもあります。

内臓を守ったり、身体を曲げるための筋肉の力が散って弱いというのは危険です。

そこで「腹直筋」を小分けに区切って、力の分散を防ぐのが「腱画」の役目です。

「腱画」は後述しますが「個人差」がとても現れる部分です。

が、一般的には

  • おへその高さか、やや上
  • 横に3本
    (白線と併せて6区切り)

という風に、描かれます。

女性はおへその位置が低め

上で「腱画の位置はおへそと同じかやや上ぐらい」と書きました。

この「やや上ぐらい」は、女性の方がなりやすいです。

理由は、女性は「おへその位置」が男性よりも低いからです。

なので、女性の腹筋を造形する場合はおへそよりも上に「腱画(腹筋の割れ)」を配置すると良いかもしれません。

また、「おへそが下」ということは「おへそ と 弓状線の位置関係」も近づくことも注目です。

腱画の個人差

「腱画」の

  • 位置

には個人差があります。

例えば「腱画が4本ある人(なのでエイトパック)」も居れば「腱画が左右でズレている人」も存在します。

「おへその上で、左右対称に割れているシックスパック」典型的な腹筋の表現ですが、「腹筋は人によってかなり違いがある」という点は押さえておきたいです。

「腹筋」は

  • 腹直筋
  • 白線
  • 腱画

で構成されていると書きました。

美術解剖学的に重要なのは「これらが組み合わさってどんな形になるか」だと思います。

以下「不自然な腹筋」「自然な腹筋」の形をそれぞれ書きました。

不自然な腹筋
自然な腹筋

また腹筋には「腱画・白線」による隙間があります。

「シックスパックが隙間なくくっついている」というのは自然では無いので、気を付けましょう。


「どこまで・どれだけ腹筋は盛り上がっているのか」「鍛えられ方」「体質による腹直筋の形」でかなり変わるので、「この腹筋の形が正解」というのは難しいです。

「自分が描きたい人物の鍛えられ方」を詳細に思い描くのが、重要かと思います。

下は筆者が用いている「鍛え方による腹筋の描き方」ですが、何かの参考になれば幸いです。

「腹筋」についての説明はこれで終了ですが、ついでに「半月線」についても触れておきます。

良く鍛えれた人の腹筋には「半月線」と呼ばれる、三角系の凹みが見られます。

これは「腹直筋」と「外腹斜筋」の「筋肉が無い部分(腱)」です。

「筋肉」と違って「腱」は鍛えても大きくはなりません。

なので「腱の近くの筋肉」(今回なら腹直筋・外腹斜筋)が鍛えられて膨らめば、必然的に「その間の『腱の部分』は凹む」となります。

今回は「腹筋」を「美術解剖学」的な視点から記事にしてみました。

正直「弓状線」とかはあまり良く分かっていないので「なぜおへそから下は腹筋が目立たなくなるの?」という点に対して筋の通った解説は出来ませんでした。

しかし、この記事を通して「腹筋ってこういうもんなのね」というイメージだけでも掴んでもらえたら幸いです。




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